睡眠時無呼吸症候群と治療抵抗性高血圧
3種類ほど血圧を下げる薬を飲んでいるのに血圧が目標値まで十分に下がらない・・・ような場合は、治療抵抗性高血圧などと呼ばれています。もちろん、生活習慣に極端な問題がある場合や、体内の水分調節や血圧に関与するホルモンなどの異常もありますが、意外に多いのが睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合です。肥満などがあればいかにもという感じですが、下顎が小さい(短い)方、口を開けて除いたとき咽喉ちんこが低い位置にあって見えないような形態的要因がある場合には、必ずしも肥満はともないません。特に、早朝の血圧が高いタイプの方などは一度は疑ってみてもいいでしょう。家族の人に寝ている状態をみてもらって、いびきが大きいとか息が止まっている状態がしばらく続くとかいうのであればさらに疑いは濃厚です。今では、簡易検査として、家に検査キットが送られてきてそれを2日ほどつけて寝ますと、機械の中にデータが残りますので、それを送り返してもらうだけで診断できるようになっています。